☆ブログ版☆ 「東京ホームレス」 村上知奈美 -225ページ目

うれしいお知らせ

以前、放送でも取り上げた「ホームレスの方への食事会」を行っている

TOKYO UNION CHURCHの樋口さんから、うれしいメールが届きました。

以下、樋口さんが掲載を快く承諾して下さったので 紹介します。


ブログでボランティアを表明してくださっていた学生さんが今日教会に

お電話をくださいました。(中略)
今度の食事会においでくださってご奉仕して頂けるとのことでした。

村上さんのブログのお蔭でこんな機会が与えられ感謝しています。

(以下略)
Kazunori Higuchi (樋口一法)


このブログを見てくださっている学生さんが、教会のボランティアとして

参加することになったとのこと!!

ブログを通して こんな風に輪が広がったこと、とてもうれしいです。


映画 「あしがらさん」

          あしがらさんビデオ



映画 「あしがらさん」 のビデオを観ました。

私が初めて 「あしがらさん」 を見たのは、1年ちょっと前、2004年4月…。


ホームページ「東京ホームレス」の当時の日記にも書きましたが、

このドキュメンタリー映画を観たとき、本当に 衝撃を受けました。


他人を一切受け入れることのなかったホームレスの「あしがらさん」が、

監督との出会いを通じて、どんどん心を開いていく様子には、

"やっぱり 人というのは、傍にいてくれる人の存在が必要なんだなあ"

と思わされます。

一人の路上生活者と監督の姿から、人と人のつながりの大切さだったり、

社会の有り様だったり…色んなことを考えさせられる作品です。

(間違いなく、私の心のBEST10の中の1本です。)


        飯田さん


監督の飯田基晴さんには、私が担当しているラジオ番組のゲストとしても

来て頂いたのですが、なんとなく、当時の同録も聞き返してみました。


番組の中で 飯田さんは、この作品を通して一番伝えたかった

メッセージについて、こんな風におっしゃっています。

「路上にいるホームレスをしている人間 、"あしがらさん"という一人の

を通して、やっぱり、人の命っていうものが、どんな状況におかれても、

どんな人のものでも、やっぱり大切なんだね、

愛おしいものなんだねって…そんな風に感じてもらえたら

いいなあ、思ってつくってきました。」 と。


また、「ホームレスのドキュメンタリーっていうと、どうしてもシリアスな

ものじゃないか?って思って、足が遠のく方も多いようですけど、

(中略)ぜひ 普通の映画として気楽にきてもらえたらな…と思います」

そんな風にもおっしゃっています。

私も、ぜひ多くの人に見てほしい作品です。

ビデオ化もされていますので、よかったらチェックしてみてください。


*「あしがらさん」公式ホームページ

http://www5f.biglobe.ne.jp/~ashigara/


支援者Mさんとの長電話

質問したいことがあり、支援者のMさんに電話しました。

話しているうちに かなり長電話になってしまいました。


東京都によるホームレス地域生活移行支援事業について、

どう思うか? 2年後はどうなっているか?

これから支援者たちにできることは何なのか?

私にできることは何か?etc...

…話は尽きません。


もちろん、そう簡単に答えが見つかるはずもないのですが、

色々と話すことで ヒントは得られたかな、と思います。


"もっと多くの人にホームレス問題を考えてみてほしい"

というのは、私の常日頃からの願いですが、

逆に、ホームレスの皆さんにも、世の中には 陰ながら

応援してくれている人もいる、ということを知ってほしいな、

何かいい方法はないかな?って考えているところです。


みっちゃんの涙

昨日のみっちゃんは、泣いたり…笑ったり…慌しい一日でした。

将来への不安、焦り、戸惑い…

話しているうちに、涙が溢れ、ぽろぽろと こぼれ落ちました。


「女一人で生きていくって大変なんだよ」

「お金もらうって大変だね」

そう言いながら 泣いたみっちゃん。

あんなに泣いたみっちゃんを見たのは、初めてでした。


ひとしきり泣いた後は、カラオケの話で盛り上がりました。

坂本九さんの「上を向いて歩こう」を、時々歌詞を間違えつつ

とても楽しそうに歌ってくれました。


今のお気に入りは "夏川りみさん" だそうで…

今度、カラオケで歌ってくれるそうです。


「代々木公園・テントの強制撤去」 都に申し立て

ホームページ 「東京ホームレス」を読んで下さっている皆さんは、

覚えている方も多いかもしれませんね…去年0月29日、

代々木公園での 「テントの強制撤去」 事件


          


あれから、実は 私のホームページの日記を読んで下さっている

弁護士さんから、 「ホームページを参考にさせてほしい…」

といった連絡を頂いたりもしていて (勿論OKしました)、

私も、その後 どうなっているのか、とても気になっていました。     

 

先日、遂に テントを撤去されたホームレスの方の代理人弁護士が、

東京都に対して申し立てを行ったそうです。

 

申し立てを行った弁護士さんの存在に ホームレスの皆さんの心は

ずい分と救われたんじゃないかな…とも思いますが、

これを機会に、東京都には よく考えてみてほしいな、と思います。



人権救済:野宿者5人の代理人が申し立て「都のテント撤去、違法」

 

昨年10月、都立代々木公園(渋谷区)で生活していたホームレス

(野宿者)5人の代理人弁護士が25日、「テントを違法に強制撤去された」

として都を相手取り、

日本弁護士連合会人権擁護委員会に人権救済の申し立てを行った。


申立書などによると、5人は他の4人とともに昨年10月16日、

同公園内にテントを設営。

これに対し、都東部公園緑地事務所と同公園管理事務所の職員らが

テント設営は都市公園法や都立公園条例に違反するとして

同29日に撤去した。


代理人らは「強制排除手続きがホームレス自立支援特別措置法や

国連人権規約などに違反する」とし、

5人への謝罪、財産や名誉の回復、

撤去手続きの違法性の認知などを求めている。


都は昨年度から、ホームレスの自立支援を目的に、

家賃が安い住宅を貸し出す事業を開始した。

一方でホームレスが多い戸山、代々木などの公園に24時間体制で

警備員を置き、流入防止を図っている。 【田中義宏】 5/26毎日新聞

 

10月29日の出来事をご存知ない方、現場の写真なども含め、

HP「東京ホームレス」内・日記ページを ぜひ見てください。

http://www.tokyo-homeless.com  


10/29  「代々木公園・テントの強制撤去」

11/7  「代々木公園・テントの撤去跡」

11/12  「10/29の日記(強制撤去)について」(←読者の方の声など)

2/12  「久々の再会」(後半部分)